平成19年第3回定例会(第2日 6月13日)

相崎佐和子(1回目の発言)

 議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い質問させていただきます。

 先ほどの新内議員は60回目の御質問ということでいらっしゃいましたが、かわって私は初めての質問でございます。この場に立たせていただきましたことに心から感謝をしながら、負けぬようにしっかりと質問させていただきたいと存じますので、よろしくお願いいたします。

 まず、病後児保育についてお伺いします。

 働きながら子育てをする多くの保護者にとって、最も頭を悩まされる問題は何だと思われますでしょうか。それは子供の病気です。子供は、免疫力をつけるために頻繁に病気にかかるものですが、保育所はほかの子供への感染や、容体の急変というリスクのために、病気の子供は保育を行うことができません。核家族化や地域力の希薄化により、周りに頼る人物もいない親たちは、結局仕事を休むということになります。病気が長期にわたる場合や、仕事が休めない場合、一人親家庭の場合など、困難きわまるケースも多々あり、保護者は大変な苦労を強いられることになります。そんなニーズに対応をするのが病後児保育です。病気の回復期にある子供を一時的に保育するという取り組みでございます。本市におきましては、現在、北野に所在をします伊丹乳児院にて実施をされているところです。財政的には18年度で520万円が委託料として充てられており、内訳は看護師2名の報酬プラス諸経費と伺っています。この伊丹市の病後児保育ですが、2点の大きな課題を抱えております。

 1点目は、場所の問題です。伊丹乳児院は北野に所在をしますので、市の南部や東部からは大変利用しづらい位置にございます。

 そして2点目の課題は、受け入れ人数の問題です。定員が2名と少ないために、定員オーバーで断られるというケースが多々発生しております。

 これは私ごとで恐縮ですが、子供が水痘にかかり、10日間保育所への登園停止となったときに、困り果てて問い合わせをした経験がございます。しかし、1人既に入所しており、うつるおそれがあるということで預かっていただくことができませんでした。また、乳児院へのアクセス方法は、居住地の御願塚から北野へのタクシー利用しかございませんでした。結局、仕事を無理やりに休んでやりくりをいたしましたが、市の病後児保育が抱える2大課題にまさに直面をし、体制に大きな疑問を抱いた体験でございました。

 これらの課題によって、市の病後児保育の稼働率は低くなっております。18年度利用者は、年間で31名、17年度で32名、16年度で47名となっております。もちろんこの数字は、決してニーズが低いことを、少ないことを示すものではなく、利用しづらいことを示す数字だと考えております。現に伊丹市次世代育成支援行動計画「愛あいプラン」策定時のアンケートによりますと、就学前児童の保護者の実に82.6%が病後児保育の充実を望むと答えております。事実、利用しやすい施設は稼働率が高くなっておりまして、例えば先進的な病後児保育施設であります大阪の枚方市病児保育室では、定員8名で年間利用者数は500人を超えると聞いております。病後児保育は、ニーズがあり、状況さえ整えば稼働率が上がるというあらわれだと考えます。

 そして国でも、病後児保育の課題を深刻にとらえていまして、平成17年度施行の新新エンゼルプラン、子ども子育て応援プランでは、平成21年度までに施設を現在の598カ所から1500カ所に拡充することが掲げられています。

 また、本市におきましても、次世代育成支援行動計画「愛あいプラン」において、平成21年度までに現在の1カ所から2カ所、定員2名から4名、つまり現在の倍に増加をさせるということが、数値目標として掲げられております。世論には、子供が病気のときは仕事を休めというものがあるかと存じます。もちろんそれができるにこしたことはありませんし、親自身もそうしたいと願っておりますが、現実にそれが困難な状況なのであります。現代日本での労働に対する価値観や条件などを考えますと、容易に休めないということはおわかりいただけるかと存じます。

 また、子供が小さいときは、仕事自体をやめてはどうかという意見もございますが、ならば経済的に働かざるを得ない御家庭はどうなるのでしょうか。もちろん男性も含めて、子供が病気になったときは、快く仕事を休むことができる社会の仕組みや、そして人々の意識を構築していくことが一番でございますが、現在困っているこの状況に対しての措置が必要だと考えます。

 このような保護者からの切なるニーズや、また、国、伊丹市の数値目標を踏まえて、病後児保育について、増加、充実に向けて取り組むことが喫緊の課題だと考えます。昨年度9月議会において、泊議員が御同様の御質問をされましたが、改めて方向性を確認させていただきたいと考えております。まずは病後児保育に対する市の姿勢についてお教えください。

 そして、さらに病後児保育の拡充の具体策について伺います。

 病後児保育の拡充には5つのパターンがあると考えております。

 1つ目は、市立伊丹病院、市民病院にて実施をするパターンです。全国の病後児保育の施設を調査いたしますと、医療機関の併設型が53%と一番多くなっており、次いで保育所併設型の33%、乳児院併設型、単独型と続いております。医療機関の併設型が最も多いのは、容体の急変や悪化に早急な措置がとれることや、スタッフが確保しやすいことが理由であります。伊丹市の場合、最もこれがスムーズに実施できるのが市民病院ではないかと考えます。厳しい財政状況が続く市民病院であり、当局からも打診がされていると伺いますが、前向きに検討できる余地はあると考えます。現在、市民病院には院内保育所が存在をしますので、ノウハウを共有することも可能かと考えます。

 そして2つ目は、小児科などの医療機関で実施をするパターンです。近隣市においては、尼崎、西宮、宝塚のいずれも民間の医療機関にて病後児保育が実施をされています。医師会に積極的に訴えかけるとともに、実施機関に対する助成金の制度を整えることが重要だと考えます。

 3つ目は、現存する保育所にて実施をするパターンです。この場合は市の南部や東部の保護者も利用しやすい場所を選定するのが望ましいところです。委託金、助成金という形で市が強力にバックアップすることが不可欠かと存じます。

 そして4つ目は、NPO法人など民間の団体にて実施をするパターンです。近隣では、例えば神戸市灘区において、小児科がNPO法人を立ち上げて実施をしているという事例がございます。定員12名で実施をされておりまして、実際に視察をいたしましたが、大変すばらしい施設でございました。特に、本当に子供と親のことを考えたきめ細やかで、完璧な設備と、そして代表者の方の病後児保育に対する熱い思いは感動を覚えるものでありました。稼働率はほぼ100%で、大人気だそうでございます。伊丹でこのような施設をスタートさせるにはと伺いますと、まず取り組む意思を持つ人物を積極的に発掘すること、そして行政からの助成金制度を充実させることというお話でございました。本市でも土壌をつくって、広く働きかけ、助成金制度の体制を整えることが必須だと考えるところであります。

 そして5つ目は、現在の伊丹乳児院を充実させるというパターンです。実際に乳児院を視察いたしましたところ、乳児院で培われた非常に高度なノウハウでもって事業を展開されておられ、頭の下がる思いでありました。

 しかし、稼働率を上げる努力は必要であります。受け入れ定員の増加が最も望ましいところでありますが、施設の規模の関係などで厳しいとのことでありました。そのほかの稼働率アップへの課題はと伺いますと、制度の告知が不十分で、認知度が低いという訴えがございました。「こんにちは赤ちゃん事業」や乳幼児健診、保育所入所の際に、また、実際に病気で保育所を休む際に、病後児保育の情報を今まで以上に告知するということも含めて伊丹乳児院の充実を図ることも重要だと考えます。

 いずれにしましても、採算性よりも必要性が重視されるべき保育でございますゆえに、行政側からの積極的な働きかけが必須かと考えます。当局の病後児保育についての具体策についてお教えください。

 かわりまして、次の質問に移らせていただきます。

 ことば文化都市伊丹プロジェクトの取り組みについて伺います。

 昨年度よりことば文化都市伊丹特区の事業がスタートしまして、市内の小中学校で積極的な取り組みが進められております。それとあわせまして、ことば文化都市伊丹プロジェクトといたしまして、「ことば」をテーマにしたさまざまな催しを実施しているのは、皆様御存じのところでございます。田辺聖子氏の講演会、展覧会や、全国花の俳句大会が大きな話題になったとともに、各社会教育施設などでも関連事業に取り組んでおります。私も昨年度は伊丹市立中央公民館にて、公民館事業推進委員会の事務局長として勤務をしており、ことば文化都市の関連事業も多く企画実施をさせていただいたところです。また、各施設のことば文化都市担当者による担当者会議が、この1月に実施をされまして、私も公民館代表として出席をいたしました。このような経験から感じた課題が幾つかございましたので、質問させていただきます。

 1点目は、各施設、部局のネットワークについてです。先ほど申しました担当者会議にて、初年度にどんなことに取り組んだのかと、おのおの報告し合いましたところ、非常に多くの施設で朗読の講座を行ったということが判明いたしました。もちろん各施設での利用層は異なるものの、互いに連絡が十分であれば、重なることはなかったと感じたところでありました。この事例は、各部署や各施設のつながり、ネットワークが希薄であることのあらわれだと感じたところでございます。行政は、よく縦のつながりは強固だが、横のネットワークが脆弱だとやゆされるところでありますが、これもその一つではないかと感じたところです。

 ついては、今後、定期的に会議を実施すること、それが単なる報告会にならぬように、活性化に励むこと。ふだんからネットワーク強化に努めること。そしてプロジェクトをより総括的、全体的に進めていけるよう取り組んでいくことが重要だと考えます。当局の方向性と具体策についてお教えください。

 そして、2点目は広報についてです。ことば文化都市については、メディアでも頻繁に取り上げられており、伊丹の話題をよく見聞きするようになったといううれしい声も聞くところであります。しかし、まだまだ浸透していないと感じるのが、実際のところであります。私ごとですが、公民館の前は、兵庫県で広報専門員という職に就いておりまして、県及び知事のPRを戦略的に行うという仕事に携わっておりました。この経験から、ことば文化都市の広報にはまだ工夫の余地があるのではないかと感じるところです。関連部署の皆様の奮闘ぶりは十分に承知しているところでありますが、行政広報というのは、とかく敬遠されがちなものでございます。わかりやすく工夫を凝らして積極的に進めていかなければ、市民には伝わりません。広報の例で、例えば、広報伊丹にてことば文化都市のミニコーナーを常設する、また、ことば文化都市のマスコットキャラクターを設定する。ことば文化都市の総合ホームページを作成する。また、テレビ、新聞、雑誌などのマスコミを大いに利用するなど考えられるところです。

 いずれにしましても、ことば文化都市は画期的でユニークな取り組みであるだけに、一層の創意工夫あふれるPRの展開を期待するところであります。当局の広報についての方向性、方法についてお教えください。

 そして3点目は、今後の事業展開についてです。初年度の田辺聖子氏の講演会、展覧会や、また今年度予定の宮本輝氏の講演会、また全国花の俳句大会などのように、今後もオリジナリティーあふれる事業の企画実施を期待するところであります。例えば、昨年度に永田議員からも御提案がございましたが、田辺聖子氏か宮本輝氏の文学賞を設けるというのもおもしろいかと存じます。もちろん財政が伴うことではございますが、全国から作品が結集して、作家の登竜門になればと想像すると、大変に心踊ることでございます。両氏と関連した事業の継続的な実施を期待するところです。

 また、商店街活性化や中心市街地活性化のプロジェクトと連携いたしまして、俳句ストリートという通りを設定して、俳句大会で入賞した市民や子供の俳句を道に掲示するというのはいかがでしょうか。市バス内や駅校内、市内各施設などに俳句を掲示するのもおもしろいかと存じます。芸術を町のPR材料にする香川県の直島町では、町中に芸術作品や子供の絵画を展示して大変に好評だという話も聞いております。いずれにしましても、ことば文化都市が伊丹ブランドとして、内外に広く定着するようなさまざまな事業展開を期待するところであります。当局の今後の事業展開についてお教えください。

 以上、1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。


こども部長(答弁1)

 私からは病後児保育に関します御質問にお答えいたします。

 本市における病後児保育の取り組みといたしましては、平成8年5月よりエンゼルプランの施策の具現化として、兵庫県下で姫路市と本市においてモデル事業として、県下に先駆け、病気の回復期にあり、集団保育が困難な児童を対象に、病後児保育事業を開始いたしました。その開設場所につきましては、24時間開所し、看護師等が常駐する児童福祉施設の伊丹乳児院に委託を行い、事業に専従する看護師を配置するとともに、専用の保育室を確保して、事業実施を行っております。開設当初は、こういったサービスがない近隣市からの利用も多く、年間200名程度の利用がございましたが、その後、近隣市での事業実施などの影響により、近年は利用者が減少傾向にございます。一方、国におきましては、新エンゼルプランの中で、病後児保育の拡充を進め、新新エンゼルプラン、こども子育て応援プランにおいて、平成21年度までに1500カ所の設置を目途としております。本計画の進捗状況につきましては、現在、特定の医療機関や保育所で実施している約600カ所に加えて、現に保育所に通所している児童が発熱した場合でも、保護者がすぐにお迎えに来れない場合に、保育所の医務室において看護師が緊急的な対応を図るといった、保育所自園型の病児・病後児保育事業が、今年度創設され、全国1000カ所での実施に向けた事業の大幅拡充がなされたところでございます。

 本市におきましても、次世代育成支援行動計画の愛あいプランにおいて、計画策定時におけるアンケート結果を踏まえ、1カ所の増設を数値目標として掲げております。本市の病後児保育事業では、定員2名とし、病気の回復期に集団生活が困難な児童をお預かりするほか、熱発中や病中の児童も状況に応じ受け入れておりますが、飛沫感染、空気や接触感染など、他の児童に感染の危険性が伴う症状の場合には、隔離や保育室を分ける方法でも十分に対応することが難しく、結果として2名の受け入れができないケースもあることから、効率が悪く、課題と認識しております。さらに病気中の児童が環境の変わる場所で保育されること、また、実施施設が市内の北部に偏っていることなどが、利用減にもつながっているのではないかと考えております。

 また、こうした事業の周知につきましては、保育所の入所時に事業のPRを行っておりますが、具体的な使い方がわかりにくいなどの声も聞かれ、今まで以上に広報を行っていく必要があると認識しております。

 いずれにいたしましても、病後児保育事業は、保護者が安心して就労や子育てに取り組むために欠かせない事業であり、今後、企業の看護休暇制度などの取り組みともあわせ、困ったときに使えるサービス体制の確保に努めるとともに、利用率を向上させていきたいと考えております。

 次に、議員御紹介の病後児保育拡充に向けての具体案でございますが、医療機関併設型や保育所併設型など、御提示をいただいております。市といたしましては、現在、実施しております病後児保育に加え、他市におきましては病気中の子供をお預かりする病児保育サービスへの対応も行っており、こうしたニーズにおこたえするには、医療機関併設型の実施が好ましいと考えております。他市事例を見ますと、昭和44年、大阪府枚方市において、全国初の医療機関併設型病児保育室が開設され、以来、多くの利用実績があり、全国的にも利用が高いのはこのタイプでございます。この医療機関併設型では、子供の容体の急変や悪化に早急かつ適切な対応が図れるという特徴が、多くの保護者に安心感を与え、利用促進につながっているものと考えております。

 一方、保育所での実施につきましては、現在、定員を超えて児童を受け入れている状況において、他の児童への集団感染のおそれや、隔離するスペースの確保、看護師の配置、医師の協力など、数々の課題があり、保護者や子供たちにとっては、ふだんからなれ親しんだ場所で保育されることが好ましいと考えますが、種々現在の保育所の状況を勘案いたしますと、直ちに実施することは困難であると考えております。医療機関併設型の御提案としての市立病院や民間医療機関、NPO法人での検討をいただいておりますが、設置場所、医療機関の協力、運営体制などを踏まえ、医師会などとの調整も図りながら、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解いただきますようお願いいたします。


都市創造部長(答弁2)

 私の方からは、ことば文化都市伊丹プロジェクトの取り組みについての御質問にお答えいたします。

 議員の御質問にもありましたとおり、本市では平成18年度より自立と創造によるオンリーワンを実現する主要な施策として、ことば文化都市推進事業について取り組んでおります。本市では江戸時代中期に清酒発祥の地として酒造業で栄えた伊丹には、京や大阪から多くの文化人が訪れ、俳諧文化が花開きました。そしてその当時の貴重な資料が、日本三大コレクションと称される柿衞文庫に受け継がれ、現在、同文庫にて俳諧文化活動が盛んに行われております。一方、昨今、日本語が何かと話題となり、言葉力の弱体化などが問われている中、国においても平成17年7月に文字活字文化振興法が施行されるなど、言葉文化に対する社会的な取り組みが求められています。言葉は人と人との意思の伝え合い、よりよい人間関係の構築、表現や創作など、知的活動や情緒形成における基盤として、重要な役割を果たしています。そこで、市民を初め多くの人々の言葉への関心を高め、心豊かなまちづくりを進めるため、言葉文化をテーマとした事業展開を図り、元気のある地域社会づくりやことば文化都市としての都市ブランドづくりに取り組んでまいります。

 また、教育行政におけることば文化都市伊丹特区事業とともに、人づくり、まちづくりの両輪の施策展開により、ことば文化都市推進事業を推進してまいります。昨年度は、市内在住の作家田辺聖子さんの全面的な御協力をいただき、初めての本格的な展覧会と講演会を行い、全国各地から多くの方々に伊丹にお越しいただきました。また、9月には、第1回全国花の俳句大会を開催し、全国から多くの花の俳句を投句していただきました。今年度におきましても、先月、第2回全国花の俳句大会を開催し、また、全国で260万人の人々が受験している日本漢字能力検定の公開会場を誘致し、6月、10月、2月に検定が開催されます。8月には、本市と同様に、言葉文化に関する取り組みを積極的に行っている自治体が本市に集い、言葉文化の発展に向けての意見交換や事例発表を行う「ことば文化シンポジウム」を行います。

 また、来年の3月には、市内在住の作家宮本輝さんによる「ことば文化講演会」の開催を予定しております。このような、全国に向けてのことば文化都市推進事業を今後も引き続き行ってまいりたいと考えております。

 その一方で、市民の方々に対する言葉に関する講座など、ことば文化都市関連事業を昨年度より、図書館、公民館や生涯学習センター等で行っておりますが、御質問の各施設間のネットワークについてでございますが、社会教育施設や生涯学習センターにおきましては、従来から言葉に関連する講座は行われておりましたが、昨年度からのことば文化都市推進事業の取り組みに合わせ、各施設担当者の連絡会議を随時開催し、情報交換を行っているところです。昨年度における各施設の主な「ことば推進都市関連事業」といたしましては、図書館におきましては、「ことばを語る」ことば文化セミナーや読み聞かせボランティア養成講座、本館、分館における子供向けおはなし会、公民館におきましては、「楽しいエッセー入門」、「話し方講座」、「手紙センスアップ講座」などが行われました。また、ラスタホールでは、「楽しい朗読講座」や「朗読劇」の開催、柿衞文庫におきましては、田辺聖子展を初め、言葉を考える講座などが行われております。

 これまでの取り組みの一例として、朗読講座のお話もございましたが、朗読が多くの施設で行われたことにつきましては、朗読が言葉を体感する上でわかりやすく、また重要であることから、各施設の独自のプログラムで行われたものと考えております。議員御指摘のとおり、市民の言葉文化を高め、心豊かなまちづくり、人づくりを進めていくに当たり、社会教育施設、生涯学習センター間の連絡体制を強化することで、市民の方々が求められていることば文化都市関連事業をより充実した形で提供できるものと考えております。このため、言葉文化にかかわる各機関のネットワークの確立、確保により一層努め、全国に発信する事業と、市民の方々の文化事業とも連携を図りながら、ことば文化都市プロジェクトの推進を図ってまいりたいと考えております。

 次に、2つ目の御質問のことば文化都市推進事業の広報、PRについてでございますが、都市ブランドの一環として行っております同事業におきましては、マスコミを活用した全国発信のPR、また、市民参加によることば文化都市の取り組みを進めるため、広報伊丹等の市民向けPRの充実を図っていく必要があります。昨年の田辺聖子さんの展覧会や、講演会におきましては、朝日新聞社との共催により、全国に向けた関連記事が掲載され、多くの参加者の反響を呼びました。今後も全国発信の事業につきましては、マスコミ戦略を工夫しながら、より効果的なPRに努めてまいります。

 また、議員より市民の方々に向けた広報活動につきましては、さまざまな媒体、広報媒体を駆使して、市政PRや情報発信をしているところでございます。広報伊丹は、市政を知っていただくための最大の情報紙であり、市民の皆様にできるだけタイムリーで正確な情報をわかりやすく、親しみやすい方法で表現することに努めております。しかしながら、現在の広報紙の掲載量には、物理的な限界もあり、あらゆる世代やジャンルに対応でき、市民との情報の共有化をしていくために、情報への入り口とした役割を担い、掲載内容を簡略化するなどして、できるだけ多くの情報を掲載できるよう心がけているところでございますので、御理解賜りたいと存じます。

 議員御指摘の、ことば文化都市伊丹としてのPR方法につきましては、パブリシティー活動の強化や、ケーブルテレビ、FMラジオを初め、各報道機関への情報提供を密にしながら、広報紙以外の広報媒体をフル活用していくよう、さらなる工夫を凝らしてまいりたいと存じます。

 さらに今年度は、市のホームページのリニューアルや地域ポータルサイトの構築など、より一層、双方向コミュニケーションの確立すべく、検討を進めているところでございまして、ことば文化推進事業につきましても、検索しやすく、より市民の皆様に浸透するような方策を検討しているところでございます。

 いずれにいたしましても、ことば文化都市伊丹を定着させるべく、行政としての戦略的PRを、積極的に進める工夫を凝らすとともに、市民の皆様の口コミ情報や、さまざまな事業への参画と協働により、さらに浸透していくものと考えております。

 3点目の御質問の、今後の事業展開についてでございますが、御提案にありました、例えば田辺聖子さんや宮本輝さんの文学賞などを設けるなどしてはどうかということもございましたが、伊丹のことば文化都市としてのオリジナリティーを高めていく上で、両先生のこれまでの本市に対する御支援、御協力につきましては、非常にありがたく思っております。御多忙な両先生ではあられますが、今後も本市のことば文化都市を全国にアピールしていくに当たり、御協力を賜ってまいりたいと考えております。

 また、御提案いただきました、俳句を街角に掲げ、ビジュアル的に俳句をアピールすることにつきましては、俳句を広く市民の皆様に親しんでいただくために、本市といたしましても取り組むべきテーマと考えておりますので、中心市街地の多くの人々に見ていただける場所、展示形態なども研究してまいりたいと考えております。

 いずれにいたしましても、伊丹の個性豊かなまちづくりを進める上でのことば文化都市プロジェクトでございますので、全国発信と市民への発信、文化の享受に向けたインパクトある取り組みを行ってまいる所存でございますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。


相崎佐和子(質問2)

 御丁寧な御答弁をまことにありがとうございました。

 2回目の発言は要望とさせていただきます。

 まず、病後児保育についてでありますが、私の質問の意図といたしましては、まず、病後時保育の必要性とニーズを再認識していただいて、積極的に取り組んでいくという方向性を確認させていただきたいと考えておりました。御答弁にて、具体的検討を進めていくとお答えいただき、約束してくださったと理解をしております。非常に期待をしておりますので、よろしくお願い申し上げます。

 そして病後児保育の具体策についてでありますが、医療機関の併設型の実施が最も可能性が高いとのことでありました。医療機関の併設型でありますと、病後児保育のみならず、病気中の子供を保育する病児保育の可能性、実施も可能でありますし、保護者にとっても一番安心でございます。いずれにしましても、病後児保育というものは、いわゆるもうかるという事業ではございませんが、絶対に必要な事業と考えております。福祉や教育の分野では、特に採算性は薄くとも必要な事業というものが多数ございますが、病後児保育もそのうちの一つだと考えております。だからこそ、行政が強いリーダーシップを発揮して、積極的に進めていかなければならないと考えております。もちろん関係部署の皆様の御尽力ぶりは十分に承知をしておるところでありますが、こうして検討している今も、困っている子供や保護者がいるわけです。ニーズは必ずございます。早急に病後児保育の増加や充実に取り組んでいただくことを強く要望とさせていただきます。

 そして、ことば文化都市伊丹プロジェクトについてですが、私自身が関連事業に携わっておりましたことから、プロジェクトには深い思い入れがございます。また、かかわってきたからこそ、都市企画室や教育委員会や広報課初め、担当各位の皆さんが相当に御努力されていることもよく存じ上げるところであります。そういったことから、今回は批判というよりは応援という気持ちにて質問をさせていただいた次第です。いずれにしましても、ことば文化都市伊丹プロジェクトは、近隣他都市に例を見ない伊丹のよさを十分に生かした取り組みだと思っております。だからこそ、事業として花開いて、市内外に広く定着することを願ってやまないところです。前例のない事業ゆえに、取り組みもさぞかし大変であるかとは存じますが、関連部局初め市全体に対してさらなる期待の気持ちを込めまして、せっかくの特区をさらに躍進していただくべく、積極的、総括的、戦略的に事業を展開していただくことを要望といたしまして、私の発言を終了させていただきます。

 ありがとうございました。