平成22年 第3回定例会(第4日 6月17日)
相崎佐和子(1回目の発言)
おはようございます。朝一番、元気に参ります。
ただいま議長より発言の許可がございましたので、通告に従い、質問をさせていただきます。よろしくお願いします。
まず1つ目、市民への防災の啓発について伺います。
地震や台風、豪雨などの自然災害は、いつ何どき起こるかわかりません。一人一人がふだんから防災対策をしっかりと行っておくことが大切です。がしかし、実際にどれほどの人がふだんから完璧に災害への備えを整えているでしょうか。私自身もきちんとせねばといつも気になりながらも、非常用の持ち出し品すらきちんと整えられていない状態ですが、皆さんはいかがでしょうか。
そこで、今回は市民への防災の啓発ということをテーマに上げ、市では何ができるのかを考えてみたいと思います。
まず、伊丹市は現在市民に対してどんな防災の啓発を行っているのでしょうか。1つ目の柱は、情報や知識の提供ということでありましょう。その中心となるのが伊丹市洪水ハザードマップです。平成19年に作成され、全戸配布されました。皆さんもお持ちかと思いますが、こちらですね、洪水が起こった際の浸水範囲の予測や避難場所が示されています。そして、裏面には非常時の持ち出し品や災害時の注意事項などが記されています。とてもわかりやすくつくられていることや、全戸配布されていることなどが大いに評価できるところです。
逆に課題は、浸透度や活用度がいま一つ薄いということではないでしょうか。実際、我が家でも、最初にいただいたときにはしっかりと目を通したものの、いろんな書類に紛れ、はや3年が経過し、内容も薄れかけているといった状態ですが、皆さんの御家庭はいかがでしょうか。
そして、ハザードマップのほかに啓発のツールといたしまして、防災ガイドブックがございます。平成20年に作成された市オリジナルのガイドブックでして、こちらなんですが、皆さんはお手にされたことはありますでしょうか。防災についてのさまざまな情報が入っておりまして、まちづくり出前講座などで配布をしているということです。ホームページからもダウンロードできます。
こういったガイドブック自体が存在しない自治体も多いところから、ガイドブック自体をつくっていること、またとてもよくつくり込まれていることは大いに評価できる点です。
逆に課題は、市民がこのガイドブックを目にしたり手にしたりする機会が少ないことではないでしょうか。せっかくのガイドブックなのに、もったいないと感じるところです。また、手にしても、情報量が多いために、どこまで市民が飲み込んでいるんだろうということも気になるところです。
さて、防災の啓発における2つ目の柱は、講座やイベントの実施ということです。年に1回防災フェアが行われておりまして、昨年度は笹原公園と伊丹スカイパークにて実施、今年度は十六名公園にて実施予定と聞いています。また、まちづくり出前講座にて要望があった各団体に防災についての講座が催されていますし、小学校地区単位や自治会単位などでおのおの自主防災訓練も実施中であります。
このようにさまざまに講座やイベントを実施しているのはすばらしいことですが、課題は参加率ではないでしょうか。いかにしてより多くの市民の方に参加していただき、関心を高めてもらおうかということにまだまだ工夫の余地がありそうです。
これらが市民への防災の啓発についての現状並びに課題かと分析するところです。
そこで伺います。現在、どのようにして市民に防災の啓発を行っているのか。また、課題とその対策はどのようにとらえておられるのでしょうか。改めてお教えください。
そしてであります。対策として、一つ提案をさせていただきたく思います。冷蔵庫に張ることができるようなミニ防災マニュアルを作成し、配布してはいかがでしょうか。現在のハザードマップもガイドブックもよいのですが、マップはふだん使いがしにくく、ブックは持っている人が限られます。そこで、家庭の冷蔵庫や電話台などに張れるようなミニサイズで特に重要な情報をまとめたミニ防災マニュアルというようなものを作成、配布してはどうかと考えるところです。私自身もそんなものがあれば非常に便利で助かると考えるところです。
試しに自分でも簡単なものを作成してみました。こちらです。サイズはこのようなミニサイズで、裏表に印刷をしております。記載事項は、持ち出し品のチェックリスト、そして避難時の注意事項、災害用伝言ダイヤルの案内、各所の連絡先、伊丹市緊急災害情報などの情報を記載しました。特に自分自身がこの情報を知りたいというものを集めてみました。試しに、友人、知人に配ってみましたところ、好評をいただきました。
そこで伺います。このようなミニ防災マニュアルを市でも作成し、配布してはどうでしょうか。簡単なものですと、経費もかかりませんし、こういったものをつくって、防災フェアや防災訓練などの際に配布を始めてみてはどうかと考えるところです。市民にとって使い勝手もよく、情報も得やすいと考えるところですが、御意見や可能性をお聞かせください。
では、2つ目の質問に移ります。映画制作の支援についてです。
皆さんは以前私がフィルムコミッションについて質問をしたのを覚えていただいておりますでしょうか。フィルムコミッションとは、映画やドラマを誘致しまして、実際撮影の行われる際にはさまざまな形で応援をしていこうという団体でして、全国におよそ100団体ほど存在しています。地域活性化や文化、観光振興などにつながることから、伊丹でも設立を検討してはどうかと申し上げました。
その際に、具体的な映画撮影の話があればねえという御意見がございましたが、実はこのたび、具体的な話が一つ持ち上がっております。それは「Strobe light(ストロボライト)」という自主制作映画であります。全国の自主制作映画のコンテストで昨年、短編部門のグランプリをとられました片元亮さんという新進気鋭の若手監督が撮影を予定している映画です。実はこの映画、ユニークな制作の形態をとっておりまして、「ブラック・インディ!」という自主制作映画の全国コンテストがありまして、それにエントリーをしている作品ですが、このコンテストというのは、完成した作品だけではなくて、その制作過程も審査の基準に含まれておりまして、地域と深くかかわって制作するということも大いに評価されるのだそうです。
現在は、コンテストに厳正な事前審査を通過した11名の監督がエントリーをしておりまして、おのおのホームページ上で制作の過程を随時公開しております。地域のかかわりもアピールされています。
ある監督は、山形県米沢市の小野川という地域でSF映画を、またある監督は愛知県西三河地方でラブストーリーの映画を地域と一体となって制作中とのことであります。
今回、御紹介する片元監督の作品「Strobe light」がこのコンテストの11名のエントリー監督の中の1人になっているんですが、伊丹で制作を行いたいとおっしゃっておられます。片元監督いわく、「伊丹市はさまざまなイベントやまちづくりを市民自身がつくって盛り上げており、その市民力や地域力の高さにとても驚くとともに、感動している。そんな伊丹と一緒になって映画をつくりたい」とのことです。とてもうれしいお話であります。
そこで、じゃあ具体的に伊丹と映画制作がどんな連携を展開できるのかということを確認しましたところ、このような提案がありました。1、撮影を伊丹市の各所で行う。2、ストーリーの中で伊丹らしいシーンを盛り込む。3、市民からキャストを募集し、オーディションも行う。4、同じく市民からスタッフやエキストラも募集する。5、ホームページで制作過程を紹介していく中で、伊丹もPRする。このようなことができると、制作側から御提案がありました。
私は、この話は非常に興味深くおもしろいと感じています。伊丹の強い市民力、地域力が映画制作とマッチングすると、とても魅力あふれる取り組みとなり、さらなる地域活性化や人のつながりの強化になっていくことだと思います。
そこで、市としても可能な範囲で積極的に応援をし、一緒になって映画づくりを進め、地域活性化につなげてはと強く考えます。
なお、制作側の信用度につきましては、先ほども申しましたとおり、全国の自主制作映画のコンテストでグランプリを受賞されていること、今回も詳細な企画書が上がっていることなどから、一定信用が置けるものと考えます。また、エントリー中のコンテスト、「ブラック・インディ!」も全国的な大規模なコンテストであり、その前身である「インディーズムービー・フェスティバル」というコンテストは、初代グランプリが「あずみ」や「ゴジラFINAL WARS」などで有名な北村龍平監督だそうで、コンテスト自体も一定評価できるものと考えます。
ともあれ、制作側が伊丹と一緒になって制作をと熱く望んでおられます。伊丹にとっても地域の活性化につながることであり、興味深くおもしろい企画であります。市として可能な範囲で積極的に支援をし、地域活性化につなげてはどうでしょうか。
そこで伺います。まず、今回の話について、市の見解はいかがでしょうか。市の後援という形がもしとれれば、市民も興味を覚えやすく、かかわりも持ちやすいと考えますが、いかがでしょうか。
そして、市が一緒に進められるとなった場合、具体的にどんなことができるでしょうか。提案として4点上げます。1、ロケ地の紹介。これは必要な撮影場所が制作側から提示されたときに、それに適した市内スポットを紹介する。2、公共施設の利用における減免。これは市内の公共施設でもし撮影をするとなった場合、使用料を減免するということ。3、広報やPR。これはさまざまなツールを活用して、市もPRや呼びかけを行うということ。4、完成披露試写会の実施。これは映画が完成した際は、披露試写会を市内で実施する。このようなことが具体的にできるのではないかと考えておりますが、可能性はいかがでしょうか。お教えください。
以上、1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いします。
危機管理担当市長付参事(答弁)
私から、市民への防災の啓発についての3点の御質問にお答えいたします。
ことしで阪神・淡路大震災発生から、はや15年を経過いたしました。この間、本市におきましては幸い大きな災害が発生しておらず、ともすれば災害の記憶が風化しつつあります。その一方で、南海・東南海地震につきまして、今後30年以内の発生確率は60%とも言われ、また上町断層や有馬・高槻構造・六甲断層などの活断層による直下型地震の可能性の指摘もございます。
こうした中、災害対策基本法第42条の規定に基づき、地域に係る災害対策全般に関して定めております地域防災計画におきましても、防災啓発事業として、「防災のための教育及び訓練に関する事項」を定めております。防災教育の目的といたしましては、「災害に際して市民が的確に判断し、行動し得るような防災教育を行う」としており、また防災訓練の目的といたしましては、「防災活動要領の習熟、防災関係機関の連携の強化、防災意識の高揚、技術の習得、さらには防災計画の実効性の検証を行うため、防災訓練を実施する」ことといたしております。
これら防災意識の高揚、防災意識の普及、防災訓練という3つの観点から、各種防災啓発事業を行うこととしております。
まず、防災意識の高揚につきましては、広報伊丹の基準掲載や各種啓発パンフレットの配布などを通じて啓発いたしております。具体的には、毎年6月の出水期と9月の防災週間、そして阪神・淡路大震災の発生しました1月には広報伊丹の1面などに関連記事の掲載やエフエムいたみの特集番組の放送など、啓発活動に努めているところであります。
次に、防災知識の普及につきまして、本市は災害対策啓発指導として、議員先ほど御指摘の洪水ハザードマップ及び防災ガイドブックを市民向けに作成いたしております。まず、洪水ハザードマップは、浸水情報の伝達方法や避難誘導体制等に関する情報を市民にわかりやすく提供することにより、災害発生時の被害を最小限に食いとめることを目的として、平成19年に作成いたしました。同じ年の2月25日に市内全戸に配布をするとともに、市ホームページにも掲載し、市民の皆様に周知啓発を図っているところであります。
浸水想定には、猪名川、武庫川ともそれぞれ100年に1回程度起こる大雨を想定して、最大浸水の深さに色分けし、表示いたしております。
次に、防災ガイドブックにつきましては、副題を「災害に備えた防災行動、最初の第一歩」と題しまして、平成20年に作成いたしました。その中で、応急手当てや地震災害での対応を初め、災害対応情報や市の防災に係る制度や避難所などについて詳細に記述されており、自治会での集会や防災講演会、まちづくり出前講座等において配布いたしております。
次に、防災訓練につきましては、地区の自主防災訓練に参加が求められる若年層の方に関心を持っていただくために、親子を対象とした防災フェアを実施しております。昨年は笹原公園と伊丹スカイパークにおいて実施いたし、合わせて488名の参加を得ました。今年度につきましても、「煙体験」や応急手当て、各種防災資機材の展示など、実際に御自身で防災体験をしていただける内容を計画いたしております。
また、地震が発生したとの想定で、市、警察、自衛隊など、防災関係機関及びライフライン事業者並びに自主防災組織、自治会、ボランティア等の御参加をいただき、2年に1回、総合防災訓練を実施しております。今年度につきましても、市民の方が参加しやすいようにと日曜日の実施を予定しており、自主防災会による初期消火訓練や自治会による要援護者避難訓練、市民団体等による炊き出し訓練等を通じて、市民の防災対応能力の向上を図ってまいります。
次に、市民の防災意識への向上と課題についてでありますが、平成19年10月に内閣府が調査しました地震防災対策に関する特別世論調査によりますと、大地震に備え何か対策をとっているかという質問に対しまして、特に対策をしていないとの回答が13.5%という結果となっておりますが、同じ内容が平成17年では29.7%となっており、2年たって地震に対する何らかの対策を講じられておる方がふえていることとなっております。
ここで、大地震に備えた住民の対策を見ますと、最も多いものは「ラジオ、懐中電灯などの準備」が58.9%、次いで「食料や飲料水の備蓄」が36%となっております。こういった災害発生後の避難の準備をされている方が多い一方で、災害から命を守る効果的な対策と言われます家具の転倒防止を実施してる方は24.3%、また家屋の耐震補強につきましても実施済みあるいは予定があると、合わせた回答が11.9%と低いものとなっております。
これらの調査結果から、多くの人々は地震への不安を漠然と感じているものの、積極的に災害の予防対策を講じるまでに至っていない実態が浮かび上がっております。本市におきましても、地域での説明会や講演会等で洪水ハザードマップの確認の有無などについて参加者にお聞きすると、わずか10%程度の方しか確認されていないと、まことに残念な結果となっております。
今後の防災啓発につきましては、引き続き防災フェア、伊丹市総合防災訓練、地域の自主防災活動、まちづくり出前講座などを活用して、市民の皆様方に災害時の自助、共助の重要性、必要性を訴えてまいりたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
最後に、議員御指摘の冷蔵庫に張れるようなミニ防災マニュアルの作成の御提案につきましては、防災ガイドブック等におきましても、避難場所や避難ルートの下見の必要性、非常持ち出し品チェックリスト及び緊急連絡先等を記すための防災メモを添付しております。こういった啓発資料をもとに、それぞれの御家庭で十分に話し合っていただき、各家庭状況に最も適したマニュアルをつくっていただくことが何よりも実践的な家庭、地域の防災力の向上につながると考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。以上でございます。
都市創造部長(答弁)
私から、映画制作の支援について数点の御質問にお答えいたします。若干御質問と重複いたしますが、御了承ください。
議員より御紹介のありました自主制作映画「Strobe light」でございますが、2011年に劇場公開が予定されております候補作品として「ブラック・インディ!」プロジェクトにエントリーされました新進気鋭若手監督11名のうちの片元亮監督がサスペンスとラブストーリーを融合させた「クリミナル・ラブストーリー」を企画され、本市の中心市街地を主なロケ地として制作を予定されていると伺っております。この「Strobe light」のような自主制作映画は、若手で期待される映画監督の登竜門として「インディーズムービー・フェスティバル」という映画祭が開催されております。
先ほども御紹介ありましたが、この映画祭の第1回グランプリ受賞者は、2003年5月に劇場公開されました、よく御承知の上戸彩さん主演の「あずみ」や2004年12月に同じく劇場公開されましたゴジラシリーズ第28作目の「ゴジラFINAL WARS」の北村龍平監督が大変有名で、ほかにも商業映画界で活躍中の監督や映画人の多くの方が卒業されており、非常に注目されている映画祭と伺っております。
この「Strobe light」を計画されました片元監督も第10回のインディーズムービー・フェスティバルにおきまして、「キラキラ」という12分の作品でございますが、短編部門においてグランプリに輝かれており、全国のレンタルビデオ店や衛星放送、344局のケーブルテレビネット、BSデジタル放送など、各メディアで全国的にPRが展開され、作品、DVDのセールスがインディーズムービー・フェスティバル初の完売となったと伺っております。
御承知のように、本市の中心市街地には国の重要文化財である旧岡田家住宅・酒蔵や国指定史跡である有岡城址を初め長寿蔵など、民間施設でも歴史的に価値のある建築物が整っております。また、通称郷町長屋と呼ばれております7軒のお店など、歴史や景観に配慮したたたずまいを醸し出す飲食店なども多く、平成20年には伊丹酒蔵通り協議会と本市が国土交通省後援の都市景観大賞の「美しいまちなみ優秀賞」を受賞するなど、ロケーションにおいても誇れる町並みを形成していると考えておりまして、このたび本市の中心市街地を映画制作のステージとして、人々の好奇心に訴えかけるようなコンセプトで伊丹初の本格劇場公開映画の制作を目指されていると言うことは、まずは大変喜ばしいことと思っております。
御質問のうち、まず第1点目の地域活性化策の一つとして、市もかかわりをと考えるがどうかについてでございますが、映画の撮影が本市で行われることに関しましては、1つに、伊丹の映像が全国に広まり、知名度の向上が図れるという情報発信のチャンスである。2つに、映画が上映されることにより、来街者の増加が期待できるのではないか。3つに、将来にわたり伊丹の映像が資料として残される。4つに、ロケの実施、ロケ隊の滞在による一定の経済効果が生まれるのではないか。5つに、エキストラ募集など、市民参加による地域振興が図れるなど、本市にとって多くのメリットがあると考えております。
また、御質問の中で御紹介もありましたように、山形県米沢市の小野川地区や愛知県西三河地区などでインディーズの映画が話題になり、地域の方々がサポーターなどの形で映画制作に参加されるなど、地域活性化に寄与するところは大変大きく、本市でも同様の盛り上がりが生じるのではないかと大いに期待いたしたいと思っております。
そこで、市のかかわりにつきましては、今後、制作者の方々から映画の内容とか撮影場所、施設使用、映画制作に必要な企画書等による正式なお申し出を受け、支援できる方向で検討してまいりたいと考えております。
なお、ロケ地の多くが中心市街地ということで、中心市街地の活性化に向け各種事業に取り組んでいただいております商業者や地権者、商工会議所などで構成いたします中心市街地活性化協議会、また市全体の地域支援のアピールやPRに取り組んでいただいております市民や事業者、団体の代表の方で構成いたします伊丹アピールプラン推進協議会などと連携することで、より広がりのある事業になるものと考えておりますので、このような組織と連携、支援の方法についても検討してまいりたいと考えております。
次に、第2点目の具体的にどんな支援ができるかについてでございますが、全体としましては、先ほど答弁させていただきましたように、正式な申し出を受け、ストーリーや劇中の設定に必要な要素などをお示しいただいた上でのこととなりますが、御支援例といたしましては、議員御指摘のロケ地では、中心市街地内の商業施設の紹介や仲介を初め、平成20年6月に伊丹市といたしまして参加いたしましたフィルムコミッションのひょうごロケ支援Netに登録いたしております「みやのまえ文化の郷」や「長寿蔵」など、また中心市街地以外ではありますけれども、ストーリーの展開によっては、平成いたみ八景として登録いたしております荒牧バラ園や大阪国際空港、昆陽池公園、緑ヶ丘公園、御願塚古墳、伊丹緑道、昆虫館、そして伊丹スカイパークなども御紹介できるのではないかと考えております。
いずれにいたしましても、市としましてはこうした機会は、さきにも御答弁いたしましたように、企画、制作段階におけるまちの盛り上がりや地域の元気、さらに劇場公開されました折には、本市の町並みなどが映像を通じて広く映し出されるなどPR効果も多大で、大変有益的でありますことから、中心市街地活性化協議会やアピールプラン推進協議会などの協力を求め、後援などの形でロケ地の紹介を初め、公共施設を使用される際には、使用料の減免やさまざまなツールを使用した広報、PR、そして市内での完成披露試写会などの検討などについても可能な限り具体的な支援を考えてまいりたいと思っておりますので、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。以上でございます。
相崎佐和子(2回目の発言)
それぞれに御答弁をいただきました。
まず、市民への防災の啓発について申し上げます。
今回、これをテーマに選びましたのは、私自身が災害に備えて対策をしておかなければならないと思いながら、実際にはなかなかできていないということが気になっていたからです。同様の方も少なくないのではないかと思い、何か工夫ができないかと考えて、ミニ防災マニュアルを作成、配布してはどうかと御提案申し上げました。
御答弁は、防災ガイドブックなどの既存の資料をもとに、それぞれの家庭で話し合って最適なマニュアルをつくるのがベストといった趣旨でございました。なるほどそのとおりでありまして、それができればまさに理想であると考えます。がしかし、実際なかなかそこまではできないのが現実ではないでしょうか。ハザードマップの活用率が25%程度ということでもございました中で、各家庭にマニュアルづくりを求めるのはなかなかハードルが高いところでもあるように感じます。
ですので、ハザードマップやガイドブックは引き続きしっかりと活用するとしまして、さらに工夫を重ねるという意味で、ミニマニュアルも作成し配布をすると、防災の啓発の充実ということにおいてとても効果的だと考えます。簡単なものでよいですので、特に重要であろうと考えられる項目をピックアップして記載し、防災訓練や防災フェアなどでよいから、機会あるごとに配布をしてはどうかと考えるところです。使い勝手がよいことから、活用度も高まり、御答弁にありました各家庭での話し合いやオリジナルマニュアル作成にもつながっていくかと考えます。
こういった意味からも、ぜひミニマニュアルの作成、配布を強く望むところでありますが、もう少し前向きな御答弁をいただきたく、改めて質問をさせていただきます。いかがなものか、再度詳しくお教えください。2回目の質問とさせていただきます。
危機管理担当市長付参事(答弁)
ミニ防災マニュアルに関する再度の御質問につきまして御答弁申し上げます。
議員御提案のミニ防災マニュアルの作成につきましては、今後その内容等につきまして検討することは可能ではないかと考えております。ただし、災害時の対応につきましては、その災害の規模、種類により異なることや災害時の緊急情報対応は、家族構成や住宅設備などで必ずしも画一的にお示しできないと思います。
繰り返しとなりますが、第一義的にはそれぞれの御家庭に合った防災緊急対応マニュアルを御家族の創意工夫により作成いただくことが何よりも大切なことと思っております。このことが防災を身近な問題ととらえ、自分自身の安全は自分自身で守るという自助の第一歩ともなり、家庭、地域の防災意識や防災力の向上につながるものと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
相崎佐和子(3回目の発言)
御答弁ありがとうございました。
ミニ防災マニュアルの作成、配布につきましては、さまざまに課題もあるかと存じますが、一市民として、また一主婦としても、こういうものがあれば非常に便利で使い勝手がよく、防災の対策も進めていけると考えるところでありますので、ぜひ今後前向きに検討を進めてくださいますようにお願いいたします。
そして、映画制作の支援について申し上げます。
こちらは、大変期待以上の前向きな御答弁をいただきまして、とてもうれしく思っております。ありがとうございます。私が申し上げるべき以上のことの御説明をしていただきまして、ありがとうございます。感謝しています。
市としてどんな支援がしていけるか、どんな連携ができるかということは、これから制作側と話を進めていく中で具体的になってくるかと思います。もしかすると、今回御提案したこと以上のユニークな連携のアイデアなども生まれてくるかもしれません。積極的に制作側と話を進めていければと考えるところです。
また、市民が主体となって応援していくような市民応援団体、市民サポーターズクラブというようなものもほかの山形県米沢市小野川地区の例でありますように、設立して進めていければ、さらに市民力、地域力のアップにもつながる取り組みになっていくかと思い、こちらも検討を前向きに進めていければと考えているところです。
いずれにしましても、制作側が非常にこの伊丹を気に入ってくださり、ぜひこの伊丹で制作をとおっしゃっておられるのはとてもうれしいことでありますし、また伊丹にとっても地域の活性化や人のつながりの強化といったことにもつながる大変メリットも多い、ありがたい話であると考えます。制作側と伊丹市がともにメリットを享受して、相乗効果を発揮していけるような方向で今後前向きに取り組みを進めていければと思っておりますので、市としてもぜひ可能な限りの支援をお願いできればと思っております。
こういった魅力あふれる取り組みで、ぜひこの伊丹をさらに盛り上げていければと考えておりますので、皆さんもよろしくお願いします。
少し時間が余っておりますが、以上で私の発言とさせていただきます。ありがとうございました。
END